夏休みは星がきれいに見られる場所に家族で出かけるチャンスですが、計画を立てる前に必ずチェックして欲しいのが月齢です。
月明かりがあると見える星の数が減ってしまい、せっかく郊外に出かけた意味がなくなります。
今年は7月8月ともに20日前後に出かけると一晩中暗い空が見られます。ちょうどお盆のあたりなら、明け方に月が昇ってくる感じなので、夜半までは暗い空が楽しめます。
夏の夜空は天の川の最も濃い部分が見えるため、双眼鏡で眺めると微光星が視野一杯に見えて飽きることがありません。双眼鏡の口径別に天の川の見え方をまとめると以下の通りです。
20ミリ:モクモクとした雲のような感じで見える。
35ミリ:微光星に分解できるが、一部雲のような感じが残る。
40ミリ以上:ほぼ、完全に分解できる。
私のおススメはリクライニングシートに寝そべって、20~35ミリくらいの口径で、いて座のあたりから天頂付近までをじっくりと眺めることです。
モヤモヤした天の川を背景に、大きな星雲星団が次々に見えるので、いつまでも飽きることはありません。
鍵は空の暗さと透明度です。星の見え方はつまるところ、この二つが最も大事な要素になるので、あとは運に任せるしかありません。