そろそろ夏休みの旅行予定も固まりつつある家庭も多いのではないかと思いますが、今年の夏休み中の星空についてお知らせしておきます。
帰省などで田舎に行く機会が多いので、普段都会では味わえないような星空を眺めることも可能なのです。
是非、双眼鏡を旅行鞄に入れてお出かけしていただきたいのですが、天気と同じくらい大切な条件があります。
それは、「月齢(げつれい)」です。
月齢は
1~3三日月:夕方見えて、9時くらいには沈む
7半月(上弦):夕方空高く見えて、12時くらいに沈む
15満月:一晩中見えていて、星を見るのには不向き
23半月(下弦):12時過ぎに上ってくる
0新月:一晩中暗い空
どんなに空が暗いところに行っても、月あかりがあると見える星の数はグッと減ってしまいます。
日没時や日の出前に見える細い三日月程度なら趣があって、双眼鏡で眺めると逆に楽しめます。
夕方に見える半月(上弦)なら、12時を過ぎればよい条件の空(暗い空)となりますし、明け方に高く上る半月(下弦)なら12時までに切り上げればよい、ということになります。
それで、今年の夏休みはと言いますと、
7月23日が新月なので、夏休みに入ったらすぐがベスト
8月6日が満月
8月13日未明(ペルセウス座流星群の極大日)明るい月がある
8月22日が新月
ということで、お盆のあたりは明るい月が残っていて、星を見るのには不向きという残念な予定です。
星をみるなら、夏休みの最初か最後あたりがベスト、と言えそうです。
天文ファンの中には性能の良い大型望遠鏡を所有している方がいらっしゃいますが、月齢・気流・天気の要素すべてが揃うコンディションは、年間一週間程度しかないと聞きます。
その一週間すべてが休みを取れて観測できるわけではないので、大変です。
双眼鏡程度なら、天気と月齢を考えるだけでOKなので、だいぶ気が楽です。