誕生日やクリスマス、入学祝いなどで時々、自分の子どもや親戚の子どもに双眼鏡をプレゼントする方がいます。
なかなか乙な贈り物ですよね。
特に男の子は、一定の割合で結構ハマル子がいるようです。
でも、小学生位の子どもに双眼鏡を与える時には、経験的にいくつか注意が必要ですので、思いつくままに書いてみます。
1.眼幅は子どもに合うか?
左右の瞳のまん中の距離ですが、小学二年生くらいの平均が52ミリ位のようで、一般的な双眼鏡はいちばん狭くすると52ミリになるように設計されています。
逆に言えば、小学2年生より小さい子、体格が小柄な子の場合は、そもそも双眼鏡の調節範囲外かも知れません。
ヒノデの30ミリB+は珍しく50ミリからとなっており(2ミリの差は大きい)、小学生ならほぼ問題なく使用できます。プレゼント用にはちょっと高すぎですが・・・。
2.倍率が高すぎないか?
子どもが持つと手が小さいので安定しないので、低倍率がいいでしょう。6倍までがいいと思います。
3.調節がきちんと出来るか、大人が教えてあげる
子どもがどう見えているか、は確認しようがありません。眼の幅、左右の視度調節、ピントリングの回し方、ハッキリ見えるとはどういうことか?等、そばにいながらしばらく指導が必要でしょう。
いや、対物レンズ側からのぞく子や、両目をつぶってのぞく子がいますので、そこからのスタートです。(結構根気が必要です)
きちんと調節しないと見えない看板の文字を見ながら、確認するといいと思います。
4.ストラップを首に掛ける習慣をつけさせる。
子どもは「ツルッ!」と、双眼鏡を落とします。私も一度、しつこくせがまれて貸してあげたところ、30秒で路面に落とし、見事に光軸が狂いました。
面倒くさがっても首にストラップ、必須です。
5.太陽は見ない!
非常に大事なことですが、太陽を見たら失明しますので、きちんと言い聞かせないといけません。これが理解できないようだったら、与えるのは早すぎます。
6.何を見たら面白いかのヒントを与える。
月、星、鳥、など何か一緒に見たら、興味を持つのではないでしょうか?
結論としては、買い与えるだけでなく、その後のフォローも結構大切ですね。