双眼鏡の選び方の記事で、選んではいけないタイプとして、追記しました。
ネット通販のサイトで双眼鏡のページがあったので、何気なく眺めているとこのような売り文句を見つけました。
「・・・しかもスポーツ観戦や観劇に使いやすいピント合わせ不要のフリーフォーカス6倍。」
いやあ、衝撃でしたね。
「えっ、何が?」
と思われた方は、これが何を意味するのかを理解していないのです。
私に言わせれば、
「・・・ピント調節機能は省いたから、普通の視力の人で左右ともに問題ない人でないと使えません。多少のピントは自分の目で調節してね。そうそう、最低でも30メートル以上、できれば無限遠に離れたものを見ないと使えませんよ。」
人間の視力は、ご存知のとおり人それぞれです。
また、同じ人でも左右の視力が異なることがほとんどです。
さらに、双眼鏡の役割は無限遠の物をみるだけでなく、10メートルほど離れたところにいる鳥を見るときや、美術館や博物館に展示されている数メートル離れたものを見るときにも使われます。
なのに、ピント調節の機能が無いなんて、使い物になりません。
おそらくコストを大幅に抑えられるので、このような仕様にして、さらに誤解を招くような
オートフォーカス(実際は目の方で調節させている)
フリーフォーカス(言い方を変えると、ピント調節不可)
というような表現をして、さらに開き直ってそれをウリにしている、という姿勢からして、まともな商品を期待することは無理な話です。
- 普通の双眼鏡には、フォーカス調整機能はついています。
- また、左右の視力差を調整するために、右側の接眼レンズに個別に調整するリングがついています。