双眼鏡の基本スペックには、必ず
8×30、6×21、7×42、8×42…
などの「謎の掛け算」が表示されていて、初心者の方にとっては
「?」
という文字が頭に浮かぶわけです。
読み方は、「8倍(ばい)30」
意味は、「倍率は8倍、対物レンズの口径が30ミリ」ということです。
ここから読み取れることをざっと挙げると、
「手持ちの双眼鏡の場合10倍までが限度。8倍なので、手持ちで使ってもさほど手振れは問題ないかな。」
「口径が30ミリということは、コンパクトではないが、首から下げて移動するのはOK。星にはややパワー不足かもしれないけれど、一般的な用途なら大丈夫。」
「ひとみ径は、30÷8=3.75mm。夜間や薄明・薄暮時は、4ミリ以上欲しいけれど、昼間使うのには問題なし。」
あくまでも数字上の理論ですが、詳しい人が頭の中で考えているのはこんなことですね。
時々触れていることですが、カタログ上の数字は理論値であって、実測値ではありません。
したがって、製品ごとに性能差が大きく、ここに双眼鏡を選ぶ難しさがあるのかもしれません。