9月5日付のヨミウリオンラインの記事で、空気望遠鏡なるものが紹介されていました。
初めて聞く名前だったので、ちょっと調べてみると…。
昔、収差の少ないレンズを作るのは大変だったので、焦点距離を思いっきり伸ばして、収差を目立たなくし、かつ、高倍率での観測を可能にするために開発された望遠鏡。
あまりにも筒が長くなるので、これを無くしたので、「空気」という変な名前が付けられた。
というような話です。
何十メートルにもなる距離でレンズの中心を合わせて固定して、かつそれが歪まずに、空のいろんな方向に向けられるようにする…
少しでも望遠鏡を扱ったことのある人なら、その困難さが分かりますよね。
さて、レンズの焦点距離が長くなると収差が目立たなくなるのは、今も昔も変わらぬ原理。
双眼鏡では倍率が低いため、対物レンズの焦点距離が問題になることはないのですが、本来、見え方に影響する大切なデータです。
メーカーでもちょこっとカタログに載せてもらえると、いろいろと比較できて面白いですよね。