2017年

4月

06日

双眼鏡を子どもに貸すときの注意点

あっという間に4月となり、あと数週間もするとゴールデンウィークに突入ということで、双眼鏡を持ってお出かけする方も多いと思います。

 

旅先で双眼鏡を使っているとお子さん達に「貸して!」と言われると思いますが、そんな時の注意点を書きたいと思います。

 

1)ストラップは必ず首からぶら下げる

 

子どもはかなりの確率で、双眼鏡を落とします(体験済み)。そして、双眼鏡は衝撃に弱く、すこし光軸がずれただけで使い物にならなくなります。(これも体験済み)

 

渡すときは先に首に下げてあげるといいです。

 

2)子どもの目幅に合わせて、出来るだけ狭くしてから渡す

 

大人と子どもの目幅は異なるので、小学3年生くらいのお子さんなら、一番狭くしていてほぼ間違いないです。

 

せっかく興味を持って使いたいわけですから、見えるように一工夫してあげた方がいいです。

 

3)「何にも見えない!」と言う子は、かなりの確率で両目をつぶっている。

 

冗談のように感じるかもしれませんが、本当です。また、ミニポロ(逆ポロ)を採用しているコンパクト機では、対物側からのぞく子ども(大人も)が多く、この場合は

 

「ちっちゃく見える!」

 

と騒ぎ出します。

 

4)最も大事なこと=太陽を見ない!

安全上最も大事なことは、絶対に太陽、そして太陽の方向を見ないことです。

可能なら太陽が(建物や木に)隠れるような場所から使わせたほうがいいです。

 

夢中になって振り回していると、太陽を視界に入れてしまうからです。

 

ほんのわずかな瞬間太陽を見ただけでも、深刻な事態(失明)になりますので、これだけは絶対に大人が注意してあげてください。

2017年

3月

22日

コーティングの必要性

光学の専門的な話は物理の話なので苦手に感じるものですが、いくつか知っておくとよい数字があります。

 

その一つとして、

 

  • 空気から光学ガラスに光が入射すると、4%の光を損失する

というものがあります。

 

例えば、凸レンズ一枚では2回、この損失が起きるので、

 

96%×96%=92.16%となり、約8%の光が失われるわけです。

 

普通の双眼鏡では、対物レンズと接眼レンズで合計5枚程度は使われており、10回この損失が発生するので、これを計算すると34%もの光が失われることになります。(実際は、これにプリズムが加わります)

 

せっかく対物レンズで光をたくさん集めても、かなりの割合が失われてしまっては、理論値から大きくかけ離れた見え方にしかならず、がっかりです。

 

昔の双眼鏡を見た時に感じる減光感は、主にここに原因があります。

 

この反射による光の損失を防ぐのが「コーティング」です。

レンズ表面に様々な化学物質の層を作ることで、光の透過率を上げます。

 

昼間の景色を見る場合だと、数%程度の違いは、普通の人では気がつきませんが、薄明・薄暮時や天体を見る時などは、最後の一押しがものを言う時があります。

 

また、高級なコーティングではすべての色がきれいに見ることができ、一度それに慣れると、なかなか戻れないこともあります。

 

進歩の遅い双眼鏡の世界ですが、コーティングの技術だけは、この数十年間の変化はすさまじく、最新・高価なものほどグレードが高いと思っていいと思います。

 

 

2017年

3月

02日

双眼鏡の魅力は立体感にあり

「遠くのものをより近くに(大きく)見たい!」

という欲求にこたえるのが、双眼鏡の大きな役目であることは間違いありません。

 

以前、線路の外で高級カメラを構えていた鉄道ファンをたまたま見かけた時に、

「双眼鏡って使わないですか?」

と聞いたところ、

「要りません。望遠レンズをつけて(カメラ)のファインダーで十分です。」

という回答でした。

 

彼らは見るより、撮影することが大きな目的であるので仕方ないのかもしれませんが、

 

双眼鏡の最大の魅力は「立体感」にあると思うのです。

 

左右の目で微妙にズレる(視差)を脳が補正することによって、立体感を感じることが出来るのですが、双眼鏡でしかこれを味わうことが出来ません。

 

先ほどの例ですと、双眼鏡で見ると遠くまで続くレールの距離感を感じつつ、向こうから少しずつ列車が近づく様を感じることが出来るのです。

 

同じ倍率や条件で望遠鏡やカメラのファインダーで見た時とは、明らかに印象が違うはずです。

 

遠すぎて距離感を感じないはずの月でさえ、双眼鏡で見ると球体のように脳が錯覚を起こすのか、小さなボールが浮かんでいるように感じることもあるほどです。

 

立体感を感じる能力が備わっているのですから、これを最大限に利用している双眼鏡は、「立体感」によって明らかに望遠鏡とは差別化されている、と言えます。

2017年

2月

21日

遠足にA4を持たせたら…

小2の子どもの遠足がありまして、見晴らしのよい山に登るとのこと。

 

学校からの配布物には「余計な物は持ってこないこと。」と明記してあり、一瞬迷ったのですが、「これ(双眼鏡)は余計な物ではない。」と都合良く解釈して、子どもでも扱いやすい5倍の双眼鏡を持たせました。

 

子どもに伝えたのは、

「太陽の方を見てはダメ。目が見えなくなるから。人に貸すときも、ちゃんと言うこと。」

 

さて、夕方帰ってきた子どもに

 

「双眼鏡、役に立ったか?」

 

と聞いたところ、これが結構人気アイテムだったらしく、友達や先生も集まってきて使ったとのこと。

 

友達には「これ、いくら?」と聞かれたり、先生には「いいもの持ってきたな!」と言われたらしく、心配は杞憂に終わったのでした。

 

子どもに貸す以上、落としたりするリスクはある程度あったのですが、そこはある程度腹をくくって渡したのですが、チェックしたら大丈夫でした。

 

有名な観光地ではコイン式の双眼鏡があるので、あまり派手に貸すと営業妨害?になってしまうかもしれませんが、見晴らしが良いと事前に分かっていれば、必須アイテムですね。

2017年

1月

29日

冠羽の鳥「タゲリ」に感動

このブログでは何度か触れましたが、私は星にはある程度詳しいのですが、野鳥の方はさっぱりで、ほぼ素人です。

 

そんな私が先日、車を運転しているときに、ふと道路わきの田んぼ(乾いた)に目を引く鳥を見かけました。

 

頭の後ろに黒い羽がすうっと伸びているのが特徴的です。

たまたま持っていた5×20をすぐに取り出して、運転席からしばらく眺めていましたが、楽しい眺めでした。

 

帰宅後、すぐにネットで調べたところ、後ろに伸びた羽は「かんう、または、かんむりばね」と言うらしく、鳥の名前は「タゲリ」で間違いありませんでした。

 

バードウォッチャーにとっては珍しくはないのでしょうが、素人同然の私は結構感動しましたね。

 

たまには違う分野に興味を持つのも、いいですよ!