2017年

7月

05日

夏休み中の星空

そろそろ夏休みの旅行予定も固まりつつある家庭も多いのではないかと思いますが、今年の夏休み中の星空についてお知らせしておきます。

 

帰省などで田舎に行く機会が多いので、普段都会では味わえないような星空を眺めることも可能なのです。

 

是非、双眼鏡を旅行鞄に入れてお出かけしていただきたいのですが、天気と同じくらい大切な条件があります。

 

それは、「月齢(げつれい)」です。

 

月齢は

1~3三日月:夕方見えて、9時くらいには沈む

7半月(上弦):夕方空高く見えて、12時くらいに沈む

15満月:一晩中見えていて、星を見るのには不向き

23半月(下弦):12時過ぎに上ってくる

0新月:一晩中暗い空

 

どんなに空が暗いところに行っても、月あかりがあると見える星の数はグッと減ってしまいます。

 

日没時や日の出前に見える細い三日月程度なら趣があって、双眼鏡で眺めると逆に楽しめます。

 

夕方に見える半月(上弦)なら、12時を過ぎればよい条件の空(暗い空)となりますし、明け方に高く上る半月(下弦)なら12時までに切り上げればよい、ということになります。

 

それで、今年の夏休みはと言いますと、

7月23日が新月なので、夏休みに入ったらすぐがベスト

8月6日が満月

8月13日未明(ペルセウス座流星群の極大日)明るい月がある

8月22日が新月

 

ということで、お盆のあたりは明るい月が残っていて、星を見るのには不向きという残念な予定です。

 

星をみるなら、夏休みの最初か最後あたりがベスト、と言えそうです。

 

天文ファンの中には性能の良い大型望遠鏡を所有している方がいらっしゃいますが、月齢・気流・天気の要素すべてが揃うコンディションは、年間一週間程度しかないと聞きます。

 

その一週間すべてが休みを取れて観測できるわけではないので、大変です。

 

双眼鏡程度なら、天気と月齢を考えるだけでOKなので、だいぶ気が楽です。

 

 

 

2017年

6月

09日

運動会と双眼鏡

過去に何回も触れていますが、

 

「運動会には双眼鏡」

 

これ、必須アイテムと言ってもいいくらいなのですが、周囲を見渡しても使っているのは自分一人だけ、という状況がずっと続いています。

 

いいんですよ、ビデオやカメラを構えても。

 

でも写真係は大抵お父さん。他の家族は、ダンスにしても徒競走にしても、わが子の活躍を遠くからしか見られないのです。

 

校庭レベルの距離なら、コンパクト双眼鏡で十分。

 

スタートラインが反対側にあっても、待っている時の表情まで分かります。

 

私の野望は、日本中の運動会で双眼鏡を使う人が半数になるまで定着させること。

 

今後も、繰り返し伝えていきます!

(もちろん、部活などのスポーツイベントでも大活躍です)

2017年

5月

14日

B+の6倍は野鳥観察に適しているのか

B+がハイエンドクラスの見え方であることは、承知しているのですが、6倍の倍率が野鳥観察にはどうなのかな、と以前から思っていました。

 

ちょうど先日、B+をご購入いただいたバードウォッチャーの方から、使用後の感想をいただきましたので、許可をいただき掲載します。

 

6×30を探鳥会で使用しましたのでご報告致します。

 

現在メインに使っている8×42(ダハ型、同価格帯)に比べ、色収差も少なく、周辺部のゆがみも少ないと感じました。

 

発色もきれいです。軽いので疲れません。

 

8倍が探鳥会の定番と思っていましたが、6倍でも何ら問題がなく、むしろ広い範囲が見えるので、鳥を探すには低倍率のほうがいいのではないかと思っています。

 

今後、本機の出番が増えそうです。

 

なお、今回参加された方の中に、日の出6×30(黒)を使用されている方がおられました。

 

最新型かどうか分かりませんでしたが、日の出のマークが見えました。

今後も特色のある製品作りを期待致します。

 

8倍機と比較されているので、収差についてはフェアな比較とはなりませんが、私が心配していた6倍という倍率に関しては、問題がなかったということでした。

 

日の出光学の方とお話をする機会があったのですが、B+はピントの合う範囲(被写界深度)がダハ機に比べて非常に広いという「隠れ特徴」があるそうです。

 

つまり、葉や枝が生い茂った10メートルから無限遠近くまでの広範囲にある程度ピントが合った状態でとらえられていたとしたら、当然、野鳥も見つけやすくなる、というわけです。

 

お客様が「鳥が見つけやすい」と感じたのは、単に視野が広いというだけではなく、この辺にも理由がありそうです。

 

同じ双眼鏡を持っている人を見かけたら、是非、声をかけていただいて感想などをシェアしてください。でも、自分がその立場だったら、ちょっと恥ずかしいかも…。(町で同じTシャツを着ている人を見かけた時と似ています)

 

2017年

4月

06日

双眼鏡を子どもに貸すときの注意点

あっという間に4月となり、あと数週間もするとゴールデンウィークに突入ということで、双眼鏡を持ってお出かけする方も多いと思います。

 

旅先で双眼鏡を使っているとお子さん達に「貸して!」と言われると思いますが、そんな時の注意点を書きたいと思います。

 

1)ストラップは必ず首からぶら下げる

 

子どもはかなりの確率で、双眼鏡を落とします(体験済み)。そして、双眼鏡は衝撃に弱く、すこし光軸がずれただけで使い物にならなくなります。(これも体験済み)

 

渡すときは先に首に下げてあげるといいです。

 

2)子どもの目幅に合わせて、出来るだけ狭くしてから渡す

 

大人と子どもの目幅は異なるので、小学3年生くらいのお子さんなら、一番狭くしていてほぼ間違いないです。

 

せっかく興味を持って使いたいわけですから、見えるように一工夫してあげた方がいいです。

 

3)「何にも見えない!」と言う子は、かなりの確率で両目をつぶっている。

 

冗談のように感じるかもしれませんが、本当です。また、ミニポロ(逆ポロ)を採用しているコンパクト機では、対物側からのぞく子ども(大人も)が多く、この場合は

 

「ちっちゃく見える!」

 

と騒ぎ出します。

 

4)最も大事なこと=太陽を見ない!

安全上最も大事なことは、絶対に太陽、そして太陽の方向を見ないことです。

可能なら太陽が(建物や木に)隠れるような場所から使わせたほうがいいです。

 

夢中になって振り回していると、太陽を視界に入れてしまうからです。

 

ほんのわずかな瞬間太陽を見ただけでも、深刻な事態(失明)になりますので、これだけは絶対に大人が注意してあげてください。

2017年

3月

22日

コーティングの必要性

光学の専門的な話は物理の話なので苦手に感じるものですが、いくつか知っておくとよい数字があります。

 

その一つとして、

 

  • 空気から光学ガラスに光が入射すると、4%の光を損失する

というものがあります。

 

例えば、凸レンズ一枚では2回、この損失が起きるので、

 

96%×96%=92.16%となり、約8%の光が失われるわけです。

 

普通の双眼鏡では、対物レンズと接眼レンズで合計5枚程度は使われており、10回この損失が発生するので、これを計算すると34%もの光が失われることになります。(実際は、これにプリズムが加わります)

 

せっかく対物レンズで光をたくさん集めても、かなりの割合が失われてしまっては、理論値から大きくかけ離れた見え方にしかならず、がっかりです。

 

昔の双眼鏡を見た時に感じる減光感は、主にここに原因があります。

 

この反射による光の損失を防ぐのが「コーティング」です。

レンズ表面に様々な化学物質の層を作ることで、光の透過率を上げます。

 

昼間の景色を見る場合だと、数%程度の違いは、普通の人では気がつきませんが、薄明・薄暮時や天体を見る時などは、最後の一押しがものを言う時があります。

 

また、高級なコーティングではすべての色がきれいに見ることができ、一度それに慣れると、なかなか戻れないこともあります。

 

進歩の遅い双眼鏡の世界ですが、コーティングの技術だけは、この数十年間の変化はすさまじく、最新・高価なものほどグレードが高いと思っていいと思います。