近視の方のための双眼鏡選びのヒント

近視が強い方が双眼鏡を使用した時に何が問題となるのでしょうか?

これを理解するために、眼鏡を使用して双眼鏡を使用した時と、眼鏡を外して(裸眼で)双眼鏡を使用した時の2つに分けて考えてみたいと思います。

眼鏡を使用した時の問題点

昔の双眼鏡によくあるのですが、アイレリーフが短いと双眼鏡をのぞいた時に全視野が確保されません。

 

初心者の方のために詳しく説明します。

 

アイレリーフとは接眼レンズからどれくらい目を離しても、視野が確保できるか、を数字で示したものです。

 

眼鏡をかけたまま双眼鏡を使用すると、当然、肉眼とレンズの間に眼鏡があるわけですから、このアイレリーフが長く設計されたものをえらばないといけません。

 

その基準は、最低でも14ミリ(できれば15ミリ)と言われています。

 

最近発売されている双眼鏡は大抵「ロングアイレリーフ」「ハイアイ」とよばれる設計になっていますので、この基準をクリアしていますが、購入前に必ず確認されることをおすすめします。

近視のまま裸眼で双眼鏡を使用する時の問題点

たとえば、

・アイレリーフが短い双眼鏡しかないので、眼鏡を外して使う

・眼鏡のレンズ表面の反射がうっとうしいので、裸眼で双眼鏡を見たい

 

などの理由で、眼鏡を外して近視のまま双眼鏡を使用するときは、どのような問題が生じるでしょうか?

 

ほとんどの双眼鏡は通常の視力を前提にピントリング(フォーカス)の調整範囲が決まっているため、それを超えてしまうのです。

 

つまり、無限遠にピントが合わない。

 

遠くのものを大きく見る、ということが基本的な役目ですので、この欠点は致命的です。

 

双眼鏡の機種によって、この調節範囲が狭いものから広いものまであるので、こればかりは実際に使ってみないと分かりません。

 

 

解決法は?

ひとつ目はすでに述べた通り、

まず、眼鏡をかけて視力を矯正する。そして、アイレリーフが15ミリ以上の双眼鏡を使用する。

 

ふたつ目は、裸眼で使いたい場合、実際に試してから購入する。

(同じ機種でも組み立てによって若干の差が生じるので、購入するそのもので試さないとダメです)

 

3つ目は変則的ですが、弊社で取り扱っている日の出光学6×21-S1の-6Dは、初期設定が近視用に作られているので、近視の方が裸眼で使用してもたいていの場合は無限遠にピントが合うようになっています。

 

ハイアイの双眼鏡が一般的になった今、近視の方が困ることはありませんが、ハイアイ使用の双眼鏡を通常の視力の方が使うと、目とレンズの距離が遠すぎて、双眼鏡をうまく固定出来ないことがあります。

 

双眼鏡は両手と、接眼部を目の周囲に押し当てることで安定しますので、意外とストレスになるんですね。

 

私の経験ですが、通常視力の方の場合、かえって昔のアイレリーフが短い双眼鏡の方が使い勝手が良かったりします。