双眼鏡を固定したまま見ることのできる1000m先の範囲をmで表した数字です。実視界が角度で表現したものを別の表現で表しただけです。
海外メーカーの双眼鏡には「140m/1000m」という刻印が打ってありますが、これは実視野8度「field 8.0」と同じ意味です。
まとめると、実視野の表し方には角度(°)で表すときと、1000m先の見える範囲をmで表す2タイプがある、ということです。
実視野(°) | 1000mにおける視界 |
6.5 | 114 |
7.0 | 122 |
7.5 | 131 |
8.0 | 140 |
上の写真は1980年代末期に製造された、日本製の双眼鏡でアメリカ向けに販売されていたものです。
おもしろいのは、1000mにおける視界だけでなく、1000yds(約914m)における視界(430ft: 約131m)も併記されているところです。実視野は約8.2°です。
古い双眼鏡ですが、パワフルでシャープに見えるのと、見かけ視界が70度の超広角なため迫力があります。現在、この口径の主流はダハですが、ポロのカリっとした見え味が気に入って今でも愛用しています。