双眼鏡には大きく分けて 2つのタイプがあります。双眼鏡のサイズは、このタイプによって大きく異なります。
ひとつ目は、典型的な双眼鏡の形をしたポロタイプです。
内部で使われているプリズムがポロプリズムと呼ばれるものを使用しているため、このように呼ばれています。
製造コストが比較的安価に抑えられる割には、明るく鮮明な像が得られるのが長所です。欠点は、サイズが大きくなりがちなのとそれに伴い重量が重くなることです。
二つ目のタイプは、ダハタイプです。直線的な形が特徴的です。
内部でダハプリズムと呼ばれるプリズムが使用されているため、ダハと呼ばれています。屋根を意味するドイツ語のdachに由来していて、英語ではroof prismと表記されています。
長所は直線的でスタイリッシュな外観になることと、ポロよりも小型化・軽量化しやすくなります。
短所は精度の高いダハプリズムの製造にコストがかさむことですが、近年の技術の進歩により、ポロとの価格差がだいぶ縮まってきました。
またプリズムのコーティングや反射率の向上により、ポロに劣らないくらいの明るさとメリハリのある像が得られるようになりました。
ちなみに大型のダハが売られていないのは、構造上眼幅より広い双眼鏡を作れないからです。
・逆ポロ(ミニポロ)
口径が20mm台のコンパクト双眼鏡の場合は、プリズムの配置を内側に持ってくることでコンパクトに仕上げることができます。
このようなタイプのポロを逆ポロとかミニポロと呼びます。
初心者の方から「せっかく双眼鏡を買ったのに小さくしか見えない!」という苦情を受けることがありますが、ほぼ100%のぞく方向を間違えています。
普通の双眼鏡とことなり、幅の広いほうが接眼レンズです。間違えないようにしましょう。