最短合焦距離は「さいたんがっしょうきょり」と読みます。
漢字が示す通り、ピントが合い始める最も近い距離のことです。
双眼鏡は多くの場合、遠くのものを見るときに使用します。しかし、時には比較的近くのものを拡大して見たいときにも使用します。
典型的な例として、美術館の絵が挙げられます。絵の前がロープなどで仕切られていて、3m以上近づけないようにされているときがあります。
このようなときに、画家の絵筆のタッチを間近で確認したい、というときに双眼鏡の最短合焦距離が重要になってきます。
最短合焦距離は、短いもので2m未満、長いもので7mを超えるものがありますが、一般的には2.5mくらいに調節されていることが多いです。
双眼鏡は両目でのぞくため、あまり近い対象物を見ると視野の円が重ならなくなるため見づらくなります。