双眼鏡を固定したまま見ることのできる範囲を対物レンズの中心から測った角度(°)のことを実視界といいます。
実視界が大きいほど一度に見える範囲が広がるため、対象を捉えやすくなります。
説明をわかりやすくするために、トイレットペーパーの芯で倍率1倍の双眼鏡を作ってみました(ただの筒です)。
3体のぬいぐるみを窓際に並べて、2mの距離から倍率1倍で眺めると次のようになります。
1つの視野に3つのぬいぐるみが見えています。
次に倍率を2倍(2分の1の距離まで近づく)にした写真をご覧ください↓。
倍率が2倍になると、中央の青いぬいぐるみは大きく見えますが、両隣のぬいぐるみは視野の外にはみ出してしまいます。
つまり、倍率が高くなると実視野は狭くなります。
・広角の接眼レンズを使用すると実視野も広くなる
では、倍率を2倍にしたまま広角タイプの接眼レンズ(見かけ視界が広い)を使用すると、どのように実視野が変わるでしょうか?
広角タイプの双眼鏡を使用すると、視野円が広がる(見かけ視界が広くなる)ため、実視野も広くなります。
ただし、広角タイプの双眼鏡は周辺像が崩れやすいため、好みによって評価が分かれるところです。