軍事用、狩猟用、船舶などの業務用などで使用されるもので、双眼鏡をのぞいたときに視野に見える目盛のことです。
レチクル(レティクルとも表記)はこの線のことで、ミルスケールは目盛りのことを指します。
このミルスケールがあると、対象物のおよその大きさや距離の見当がつきます。
・対象物の大きさが分かっていて、距離を知りたいとき
例えば、アフリカのサファリツアーに参加して、双眼鏡内で下の図のようにライオンが見えたとします。
このとき、ライオンの頭までの高さが1.5mと分かっていたとします。このとき、ライオンまでの距離は次の式で求められます。
距離=対象物の大きさ×1000÷ミルの数
1.5×1000÷30=50m
双眼鏡で眺めている場合ではありません。逃げないと喰われます!
・距離がわかっていて、対象の大きさを知りたいとき
対象までの距離がわかっていて、大きさを知りたいときは次の式で求めます。
大きさ=ミルの数÷1000×距離
先ほどのライオンまでの距離が50mとすると、
ライオンの大きさ=30÷1000×50
よって、1.5mと分かります。
・意外と楽しめる!
距離も大きさも概算なので正確なものではありませんが、実際に使ってみると結構おもしろいです。
遠くの畑のおじいさんを見て、身長を予想して距離を算出するなど暇つぶしにはもってこいです。
一般使用には目盛がうっとうしいのでおすすめしませんが、娯楽用に一台揃えておくと意外と楽しめます。