アイレリーフとは、接眼レンズからひとみのできる位置(アイポイント)までの距離(mm)のことです。
少々わかりにくいので、下の図をご覧ください。
アイレリーフの数字が大切になるのは、メガネをかけている人がメガネをかけたまま双眼鏡を使用するときです。
メガネをかけると、接眼レンズと眼の間にメガネの分、すき間ができてしまいます。
そのため、メガネをかけたまま双眼鏡を使用することが想定されるなら、アイレリーフが14mm以上(15mmならなおよし)のものを選ぶようにしましょう。
このように長いアイレリーフのことを「ロングアイレリーフ」とか「ハイアイ」と呼びます。
・長ければいいというものでもない
アイレリーフが長い双眼鏡をメガネをかけていない人が使っても、もちろん問題ありません。しかしながら、ひとつだけ注意しなければいけないことがあります。
双眼鏡を使用するときは、双眼鏡の接眼レンズの見口が顔の一部(目の周辺)に軽く触れていると、双眼鏡が安定します。
両手と見口の3点で固定しているイメージです。
ところが、ロングアイレリーフで見口の高さが不足すると、裸眼で使用する人は見口が顔に触れないため、双眼鏡が不安定になり使いづらくなります。
双眼鏡は家族や友人間で共有することもあるので、メガネをかけている人も裸眼で使用する人も、どちらも快適に使えるかどうかをチェックするようにしましょう。