双眼鏡の実視界は何度あれば良い?

双眼鏡が一度にとらえることの出来る範囲を角度で表したものを実視界といいます。これが狭すぎると、対象物をすぐにとらえることが出来ず、イライラすることになります。何度位あれば適切なのでしょうか?

7度を基準に考えましょう

タイトルに答えを出してしまったので、ここから先は興味のある方だけお読みください。

 

これは使いやすい倍率と「見かけ視界」の2つの要素から、決まってきます。

 

使いやすい倍率は、5倍~10倍(8倍くらいまでが一般的)です。(詳しくは別項をお読みください)

 

「見かけ視界」とは、接眼鏡を見た時に黒い円で視野が仕切られています。それが広がりの角度の事です。

 

これが広いと、広い範囲に映像が見えるので、迫力があります。

反対に狭いと、井戸の穴をのぞいているような感じとなり、おとなしめの映像となります。

 

レンズの関係で「見かけ視界」の標準は、50度位です。

「見かけ視界」の広角は65度以上ですが、一部の超高級機を除き、再周辺の像は乱れます。

 

さて、「見かけ視界」÷倍率=実視界(実際に見える範囲・角度)という公式があるので、具体的に当てはめてみましょう。

 

8倍の標準視界(見かけ視界50度)の双眼鏡の場合

 

50÷8=6.25

 

よって、実視界は6.25度となります。7度が使いやすいので、ちょっと狭い印象ですね。

 

それでは、広角使用の8倍の双眼鏡を例に同様の計算をします。

 

65÷8=8.13度

 

よって実視界は8度以上。7度にプラス1度加わるので、肉眼でとらえた対象はほぼ外すことなく、双眼鏡の視界に入れられます。

 

ただし、前述のとおり、広角の場合、一般的に周辺像の悪化はまぬかれないですので、そこは慎重に検討する必要があります。

 

このように、「実視界」「倍率」「見かけ視界」の3つの数字の関連を覚えておくことで、スペック表から自分が理想とする双眼鏡が少し分かるようになりますので、覚えておいて損はないはずです。

 

 

 

低倍率の利点とは

5倍の双眼鏡の場合、標準の「見かけ視界」(50度)であったとしても、実視界10度を確保できます。

 

肉眼で対象物を見つけて、双眼鏡を使用する時、7度あればほぼ問題ないので10度あれば、お子さんでも間違いなく視界に入れられます。

 

小規模の劇場などでは、演者数名を同時に視界に入れられるので、双眼鏡をみながら劇やコンサートを楽しむことができます。

 

バレエなど動きのあるものにも余裕をもって対応できるのが、利点です。