双眼鏡の調節方法

双眼鏡の調整方法をマスターしましょう。

このスキルは本当に大事ですが、知らないまま使って、

「この双眼鏡はあんまり見えないなあ。」

と、思い込んでいる人も多いです。

 

簡単なので、きちんと自分の目に合わせて、双眼鏡の能力を100%引き出してあげましょう。

1. アイレリーフを調整する

メガネ使用者が、メガネをかけたままでも見られるタイプの双眼鏡(通常、ハイアイまたはロング・アイレリーフと呼ばれる)を使用するとき、目当ての高さを低くします。

 

やり方は簡単です。接眼部のラバーを折り返すだけです。

接眼部の見口ゴム
右側はラバーを折り返した状態

機種によっては、ツイストカップ方式で回しながら調整するタイプなどもあります。

高級機は結構前からこのタイプになっていますが、最近は中級モデルにも採用されることが増えています。

ツイストカップ見口
左がメガネ使用時の高さ、右は裸眼時の高さ

裸眼で見る時は、ハイアイの双眼鏡を使用する場合、接眼部のラバーは立てるか、ツイストカップであれば最も手前に引き出せば、ちょうどいいようになります。

 

要は、

 

  • のぞいた時に、全視野が確保できて見やすい位置を見つけること
  • 見口の部分が顔にくっついた状態で双眼鏡が使えると、安定して良い

 

という話です。

2. ピントを合わせるための対象物を決める

出来るだけ遠くにあるものを選ぶといいのですが、最低でも数十メートルは離れたものにしてください。

私がよく使うのは、100メートルほど離れた看板の小さな文字・電線の碍子(ガイシ)に反射した太陽光などです。

当然ですが、動いている人や車を選ぶのはNGです。(距離が変わるとこの後のピント調整ができませんので…)

 

もうひとつ大事なことは、できれば自分の両肘が固定できる場所を見つけ、その方向の対象物を見つけることです。手ブレを起こすと、微妙な調整が出来ずにイライラすることがあります。

3. 左目のピントを合わせる

必ず「左目」からピント合わせをします。

 

この時に、右目を閉じてもいいのですが、筋肉が緊張するせいかピントがしっかりと合う場所が見つけにくいことがあります。

出来れば、両目を開いた状態で、右側の対物レンズの前にキャップまたは黒い紙などでさえぎりましょう。

 

リングを回しながら目がリラックスした状態で、対象物がハッキリと見えるところを探します。いったん過修正気味のところまでもっていってから、再び元に戻すようにするのがコツです。

 

実際にやってみると、本当はピントがずれていても眼が勝手に調整してしまうケースがあります。きっちり見えるまで、根気よくやるしかありません。

4. 右目のピントを合わせる

左右の視力は異なる場合があるので、右目側だけの調整をします。

これを視度調整と呼びます。

 

視度調整リングは、右側の接眼レンズにあります。あとは、3の時と同じように調整してください。

 

この時に注意するのは、うっかり中央のピントリングを回さないようにすることです。

 

もし回してしまっても、また左目のピント調整からやり直せば大丈夫です。

5. 瞳の幅と接眼レンズの幅を合わせる「眼幅調整」

私たちの左右の眼の幅は、ひとそれぞれ個人差があります。

そこで、双眼鏡の鏡筒接続部分を開いたり閉じたりすることで、調整するのです。

 

実際の方法です。

広すぎる場合、左右の視界が∞のような感じに見え(よくマンガで見かけます)、狭めると徐々に中央で左右の視界が重なっていきます。それがぴったり一致して、一つの視界として重なった時(ひとつの円になった時)が、ベストポジションです。

 

狭すぎると、視界に影が出来たり、見ていて居心地の悪さを感じます。

 

ところが実際にやってみると、分かっていてもベストポジションを探すのが、うまくいかないことがあります。

特にメガネを使用されている方は、この時だけはメガネを外して調整することをおすすめします。!

ただし、この状態でピントを調整してはいけませんよ。

 

 

何がなんだか分からなくなってしまった場合。

 

そういう時は、事前に自分の瞳(黒目)の左右の幅を測っておくと簡単です。

定規を自分の目の下に当てて鏡を見れば、すぐに距離が分かります。

 

次に、左右の接眼レンズの中心の距離をそれに合わせて完了です。

目幅調整
目幅調整

もし、目盛がふってある機種ならばその数字を覚えておけば、いちいち調整する必要がなくなるので、便利です。

6. それでも今ひとつ見え方がしっくりこない時は?

最後にもう一度、接眼レンズ見口を調節して最適なアイポイント(眼の位置)を探ってみてください。

 

特に、アイレリーフが長い機種を使用している場合、眼の位置が接眼レンズに近すぎてよく見えなくなっていることが多いです。ツイストアップ式の見口であれば、メガネ使用者であっても、数ミリ引き出した状態で固定してみると、案外スッキリとした見え味になることがあります。

 

黒い影が出来て邪魔に感じたりするようだと、どこかが合ってないはずです。ただし、機種によっては多少のズレにも寛容であったり、反対に非常にシビアな場合があります。