カタログ用語解説

倍率

肉眼で見たときと、双眼鏡でのぞいた時との対象物の大きさの比率です。

「なんのこっちゃ?」

スミマセン。簡単に言い直します。

「1/倍率の距離まで近づいて見た時と同じ大きさに見えます。」、ということです。

例えば、10倍の双眼鏡では、

100メートル先の人が、「あたかも10メートル先にいるかのような大きさに見える。」

 

ということです。

 

倍率が高ければいい、というのは間違いです。

詳しい説明は、こちらをお読みください。

口径

対物レンズの直径のことです。

 

対物レンズは、その名の通り、見たい対象物に向いているレンズのことです。(簡単に言うと、のぞく側と反対側についているレンズ)

 

大きい方が、光をより多く集められますし、細かものを見分ける能力が高くなります。

 

しかしながら、レンズが大きくなるほど、収差も目立つようになり、製造の難易度もあがります。

実視界

実視界との違いが分かりにくいかもしれません。

10倍の双眼鏡で1000メートル先の物を見ると、100メートル先にあるかのようにみえます。(倍率の解説を参照)

言いかえれば、100メートル離れた所から物を見ているのと同じです。

そして、見かけ視界というのは、その位置からの見えている角度(範囲)のことなのです。

実視界に倍率をかけると見かけ視界が求められます。(見かけ視界=実視界×倍率)

 

見かけ視界が50度程度のものを標準視界。

 

65度以上のものを「広角」「広視界タイプ」と呼んでいます。

 

広角タイプは迫力ある像を楽しめますが、周辺の像が犠牲になっていることもあります。

見かけ視界

実視界との違いが分かりにくいかもしれません。

10倍の双眼鏡で1000メートル先の物を見ると、100メートル先にあるかのようにみえます。(倍率の解説を参照)

言いかえれば、100メートル離れた所から物を見ているのと同じです。

そして、見かけ視界というのは、その位置からの見えている角度(範囲)のことなのです。

実視界に倍率をかけると見かけ視界が求められます。(見かけ視界=実視界×倍率)

 

これが65度以上のものを「広角」「広視界タイプ」と呼んでいます。

ひとみ径

双眼鏡を白い明るい方向に向けて、接眼レンズを30cmほど離して見ると、明るい円形が現れます。

この直径を「ひとみ径」と呼んでいます。

 

この直径が大きいほど明るく、夜間や薄暗い時に、威力を発揮します。

 

ちなみに20代の瞳孔は、最大7mm程度開きますが、年齢が高くなるに従って、小さくなっていきます。(50歳で約5mm)

 

双眼鏡を選ぶときも、ご自分の最大のひとみ径から、適切な双眼鏡を選ぶことが肝心です。

明るさ

明るさの公式は、「ひとみ径」の2乗で求められます。

 

実は、これは計算上の話であって、同じひとみ径でも様々な要因によって、ずいぶん明るさに差が出ます。

 

理論値以上にはならないが、実際の印象は機種によって異なる、

と覚えておきましょう。

アイレリーフ

接眼レンズに目を近づけ、少しずつ離していくと、視野全体を見渡せるギリギリの位置があります。

その位置から接眼レンズまでの距離がアイレリーフです。

 

アイレリーフが短いものは6mm(まつげがレンズに接触します)程度。

反対に、長く設計されたものは25mm程度です。

 

長ければいいという訳ではありませんが、

14mm以上ないと、メガネをかけたまま全視野を見渡すことができません。

メガネ使用者でも快適に使えるようにアイレリーフを15mm以上に設定されたものを「ハイアイ」または「ロングアイレリーフ」と呼んでいます。

アイポイント

双眼鏡に詳しい人と話をする時、

「この双眼鏡は、ちょっとアイポイントが厳しいね。」

などと、使われます。

 

要は、双眼鏡をのぞいて全視野がきれいに見える位置のこと。

 

機種によって、アイポイントが寛容なものと、ちょっとズレると影が出来てしまうものがあります。

 

使い心地に大きく影響する要素ですが、数字で表せるものでもなく、実際に使ってみないと分かりません。

最短合焦点距離

どれくらい近くの距離からピントが合うか、を示した数値です。

 

「最短合焦点距離2.5m」とは、2.5mから遠くならピントが合いますよ、という意味です。

 

双眼鏡は、美術館や博物館で、展示物に近づけないものを見る時にも使われることがあり、その場合はこの数字が大切になってきます。

 

近視の方が裸眼で双眼鏡を使用すると、最短合焦点距離は短くなります。一方、機種によっては無限遠にピントが合わなくなることもありますので、注意が必要です。

多層膜コーティング(マルチコート)

光の透過率を上げるためにガラス表面に施された膜です。ガラス1面につき5%ずつ光をロスしますので、仮に1枚のレンズを通過した光は、0.95×0.95=0.9025となり、10%もロスする計算となります。

 

通常、双眼鏡では収差を抑えるために、対物レンズと接眼レンズで多数のレンズが使われています。コーティングのない双眼鏡でのぞいた場合、昼間の景色でもどんよりとした明るさにしか見えなくなります。

 

多層膜にすることの意味は、様々な波長の光の透過率をバランスよくあげていくことにあります。同じ3層コートでも、機種ごとに見えが違ったりすることがあります。

 

日の出光学のS1は、9層のマルチコーティングが使用されていて、色の偏りがほとんどない、素晴らしい透過率です。

 

 

撥油コート

少し前から高級モデルには採用されていたレンズコーティングです。

最近では中級モデルの一部にも採用されつつあります。

 

光の透過率を高める(=光の反射率を抑える)という従来のコーティングとは別に、水や汚れをはじく加工をレンズ表面に施しているものです。

 

これ、本当に重宝します。

 

まず、汚れにくいので、ホコリを飛ばすだけでほとんどの場合、終了。

アルコールでレンズを拭き取ると、微妙に残る拭きムラ。

これが発生しないので、気持ちいいんですよね。

ポロプリズム

双眼鏡と望遠鏡で決定的に違うのは、正立像か倒立像か、ということです。元々は望遠鏡と同じ倒立像(逆さまに見える)ですが、中でプリズムと呼ばれる部品を使って、光を反射させて正立像を可能にしています。

 

その中の代表的なのが、ポロプリズム。最大の特徴は、すべての反射面で全反射するので、光のロスがなく、製造コストが安いということです。

 

反面、プリズムの配置上、コンパクトにするのが難しく、ダハプリズムと比べると体積が大きくなってしまいます。

Bak4(プリズム材質)

かつて主流だったBk7は入ってきた光の一部が反射されずに、暗く見えていました。

しかしながら、Bak4という材質で作られたプリズムは、光をロスすることなく接眼レンズまで導くことが出来ます。

ひとみ径を見ると、Bk7でつくられた双眼鏡は、きれいな円にならずに四角になります。

それに対して、Bak4ではきれいな丸いひとみ径が得られます。

ダハプリズム

ポロプリズムと同様、正立像を得るために、必要なプリズムで補助プリズムとダハプリズムの2つで構成されています。

 

ドイツ語でダハ(屋根)と呼ばれる、屋根のような形状をしたプリズムであることから命名されています。

 

長所は、光路が直線上に収まるので、双眼鏡をコンパクトにすることが出来ます。

 

反面、製造には高度な技術が必要であることからコストが高くなること、全反射できないところがあるので光がロスしてしまうなどの欠点もあります。

 

最新の技術ではほとんどポロプリズムとの性能差はなくなっておりますが、コストが高いのは間違いありません。

フェイズコート

ダハプリズムに起こる位相差を補正するコーティングです。何のことやら、難しいですね!

 

仕組みは割愛しますが、独特のハレーションを防止して、コントラストをアップなどに劇的な効果をあげます。

 

ポロプリズムと同様の見え方を期待するなら、フェイズコートは必須です。

EDガラス(超低分散ガラス)

Extra-low dispersion glassの頭文字をとったガラス材のことで、簡単に言うとレンズの宿命である色収差を軽減させる効果があります。

これだけで色収差が抑えられる訳ではありませんが(接眼レンズの出来映えの影響も大きい)、かなりの効果があるのは間違いありません。

防水仕様

雨の中双眼鏡を使いつづけるシーンがどれほどあるのか、実際のところ不明なのですが、バードウォッチングでハードに使う人にとっては大事となってきます。

水深何メートルで何分間耐えられるか、の表示がありますので、参考にしましょう。

 

窒素ガスを充填させてありますので、クモリやカビの発生の抑止にも効果があります。

ただ、その効果は永遠ではなく、10年程度と考えた方がいいでしょう。

 

屋内での使用に限定している場合や、雨天時は使用しないユーザーにとっては不要な機能であり、重量が重くなるだけのこともあります。