コンサート用の双眼鏡の選び方

「今度、好きなアーティストのコンサートがあるんですけれど、どんな双眼鏡がいいですか?」

 

お客様からの質問で最も多いのが、これ。

実はこの質問には、隠れたメッセージがあって、それを補うと

 

「私の席から好きなアーティストを見て、せめて顔の表情が見えるような双眼鏡ってありませんか?」

 

となるわけですが、

以下、詳しく説明しますので、参考にしてくださいね。

コンサート会場の規模が大事

私から質問させていただくのが、

「どのくらいの規模の会場ですか?」

 

具体的にいうと、「ドーム」か「市町村民ホール」か、を知りたいです。これは、客席からステージまでの距離が知りたいからです。

 

会場がドームの場合:席によって距離にだいぶ差があるのですが、60m〜100m位を想定しましょう。

 

会場が市町村民ホールの場合:30m〜60m位でしょうか。

コンサートそれとも劇?

コンサートの場合は、見たいアーティスト一人の表情が分かるかどうかがとても大事です。

 

一方、観劇や動きのあるバレエの場合は、複数の演者が一つの視野にバランスよく収まると、とても使い勝手がいいのです。

人間の表情が分かるのは、どの距離から?

突然ですが、

学校にあった25mプールを思い出してください。

 

肉眼で人間の表情が分かるギリギリの距離って、どのくらいでしたか?

 

多分、15m位から大まかな表情が分かりはじめます。

 

何が言いたいか、というと

 

「せめて肉眼で15m位の距離から見える大きさに、双眼鏡を使って見えれば、満足できる。」

 

ということです。

結論です

サンプルケース1

「東京ドームでのコンサート。アーティストの表情が見たいときの双眼鏡は?」

 

ステージから座席までの距離は、約100m。

 

5倍の双眼鏡だと、100÷5=20。(20mの距離から肉眼で見たときの大きさに見える。)

 

6倍の双眼鏡だと、100÷6=16.7m。(16.7mの距離から肉眼で見たときの大きさに見える。)

 

8倍の双眼鏡だと、100÷8=12.5m。(12.5mの距離から肉眼で見たときの大きさに見える。)

 

この時点で、5倍の双眼鏡では表情まで確認できないので、パスです。(野球やサッカーだったら、OK)

 

次に考慮するのが、口径と重量です。

 

女性ならコンパクト機がいいでしょう。手ぶれのことを考えると、8倍未満にしたほうが、長時間使用していてもストレスがありません。

 

→例えば、こんな機種です。

 

もし、「どうしても、出来るだけ大きく見たい!」というのであれば、8倍機がいいでしょう。

経験上、1分位連続で構えていると疲れるので、休みを入れながらの使用になります。

8倍なら明るさを確保する観点から、出来れば口径25mm〜30mmは欲しいところです。携帯性は少々犠牲になりますね。

 

 

サンプルケース2

「地元のホールで、バレエの公演がある。オペラグラスがいいのかな?」

 

詳しい話は割愛しますが、オペラグラスはプリズム無しの双眼鏡でコンパクトに作れる反面、視界が極端に狭い・倍率を高く出来ないなど制約が大きく、私はあまりオススメしていません。(関連記事はこちらをクリック)

 

この規模のホールは後部座席でも、ステージまでは60m程度。倍率は5倍で十分、というより5倍で出来るだけ実視野(実際に見えている範囲)が広いものがいいです。

 

歌手が歌っているのを見るのと違い、数人のダンサーがステージ上で動き回っているので、倍率控えめ・広い視野が使いやすいです。

 

→例えば、こんな双眼鏡です。